経済人

経済やウェブやゲームなど、気になることを書いていくつもりです。

ポケモンGOは人を殺したゲームである!そしてポケモンGOを過剰に擁護する者の頭の悪さに辟易

私は以前、ポケモンGOについてこんな記事を書きました

その後ですが、バス運転手が運転をしながらポケモンGOをしている動画がYouTubeに投稿されました。

衝撃的な映像ですが、やっぱりな、という思いもありました。人のマナーというものに過剰な期待をしてはいけない、というのは、ユーザーを相手にする業界で働いていればわかることです。


ちなみに、私は、「ポケモンGO」というアプリを規制しろと言っているわけではありません。ただ、運転中にプレイすることがメリットになっている以上、その仕様を変更するように何らかの施策をとれ、というのは、別段おかしなものではない、ということを主張したかったのです。

「もう十分に規制されている!」と主張する方もいますが、現状、バス運転手がポケモンGOをしながら運転している動画がアップされている以上、現状の「ポケモンGO」が、運転中にプレイするインセンティブのあるゲームであることは明白です。
例えば、同じ人気ゲームである「モンスターストライク」を運転中にプレイするのは難しいでしょう。
運転中のゲームプレイは、ポケモンGOのアプリの特徴に結びつていることはほとんど明らかです。

そして、「アプリを起動しながら一定の速度以上で移動したら数分間アイテムの取得不可」などの制限をより厳密に施すことは、(コストはかかるかもしれませんが、)アプリケーション側でできるわけです。

もちろんそれをやれば、電車通勤中にポケモンGOができなくなる、などの不便は起こります。しかし、すでにポケモンGOは人を殺してしまったゲームなのです、禁止しろとはもちろん言いませんが、運転中のアプリ起動を促さないように設計しろ、という主張はまったくおかしなものだとは思いません。

ポケモンGOが悪いのではなく、運転中にプレイする人間が悪いだけだ、という主張はあまりにも極論すぎます。というか頭が悪すぎる。
すべて人間が悪いのであれば、この世に規制されるべきものは存在しないでしょう。銃でも麻薬でも核兵器でも、なんだって規制する理屈がなくなります。


ニュースで、このようなどうしようもない記事を見ました。
あまりにもツッコミどころの多い記事で、この記事に対する秀逸なツッコミをいくつか紹介します。

酒の例を出すなら、飲酒運転法規制とは別途行政の要請に従って居酒屋でのドライバーウーロンや車メーカーのアルコール検出装置など自主対策が進められている現状、NIANTICに対策を要請することも正しいとならないか

例え話だったら、缶ビールに移動中に飲みたくなるインセンティブが付いてるとか、カーナビに運転中に画面操作した方が有利になる要素が付与されてるようなものだが。そりゃ叩かれて改善しろと言われるのは当然では。

カーナビは運転中操作出来ないし缶ビールだって普通に禁止されている。運転中に操作出来なくなると具体的に何が困るのか理解出来ないし、これを問題視している人が何に憤っているのか分からない。

最近こういう、あいつだって悪いんだから俺に文句言うな的中2論法が流行ってるんです?

この引用した方たちはごくまともな意見を表明されています。


それに対し、ブログの著者は、「飲酒運転は規制されているけど飲酒運転をする人はいなくならないから規制する意味なんてない」という主旨の反論をしていました。

現在は、さすがに自分でもやばいと思ったのか、あるいは心が折れたのか、そのコメントは削除されています。
まあ、これ以上は深く追求すると可哀想なのでやめておきます。自分も少し熱くなってはてなブックマークのコメントで酷いことを書いてしまったので、それについては反省したいです。


とにかく、現状のポケモンGOの仕様はさすがに擁護しきれないだろうというのが、私の主張です。
「起動中に高速で動いたら10分間動かなくなる」といった仕組みでいいだろうと思います。
電車中はプレイせずに、電車に降りてからアプリを起動して遊ぶべきです。そのほうが、「ポケモンGO」というゲームの主旨にも合っている気がします。

もう二度とあのような悲劇は起こってほしくありません。