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経済人

経済やウェブやゲームなど、気になることを書いていくつもりです。

悪質な「出会い系サイト」がまともなサービスになっていくという皮肉

「出会い系サイト」と言えば、昔は「サクラ」を使って金を稼ぐものだった。

そういうビジネスに近かった人から聞いた話だ。



男性と女性には差がある。

ワンナイトラブは、男性にとって満足感のあるものだが、女性にとってはそうでない場合が多い。

よって、自由な出会いの場では、基本的に女性に主導権がある。

有象無象が集まってくる胡散臭い出会い系サイトなんて、まともな女性なら登録するはずがない。

相手側の立場で考えれば、簡単にわかることである。

それでも、男性っていうのはバカなもので、女性関係になると簡単に騙されてしまう。

何の取り柄もない自分に、欲求不満の美女が擦り寄ってくるという、「普通に考えたらありえないだろ!」というような状況を信じてしまうのだから、男の馬鹿さは底が知れない。



サクラ」というビジネスモデルは、このような形だ。

悪質な「出会い系サイト」は従量課金制になっていて、メッセージをするたびにお金が必要になる。

たかがメッセージで会話するためだけに、大量の課金が必要なのだ。

そして、サイトの運営側は「サクラ」を雇う。

架空のプロフィールの女性を装い、ひたすらバカな男性とメッセージを重ねて、メッセージのために課金させる。

「出会える!」と思わせて、男たちを泳がせ、金を吐き出させるのだ。

そのようなことは現在は難しくなっている。

アプリが主流なので、AppleやGoogleの審査が入るからだ。

しかし、それでもまだ「悪質な出会い系」はなくなっていない。

それどころか10年以上も繁盛し続けているのだ。

もちろん、かつてのように露骨にはやっていないけれども。



このような「出会い系」の特徴として、「ネットの評判が異様に高い」というのが挙げられる。

それは、悪名高き「アフィリエイト」という仕組みがあるからだ。

悪いことをしているが故に儲けることができるし、その儲けを使って評判を良くすることもできる

その顛末は、以下のサイトに詳しい。

サクラばかりの悪質な出会い系サイトに騙されないためのポイント【詐欺に注意】 | 恋愛シンポジウム



具体的なサービス名は言わないが、あるサイトを紹介し、自分を経由してそのサイトに登録したユーザーがいると、お金が貰える。

それも、少ないとは言えない額だ。

だから、ユーザーが検索しそうなワードの検索上位表示はすべてそういう意図を持った人達のページで埋められ、やたらとアフィリエイトを提供している某サイトが褒め称えられる。

「アフィリエイト」という仕組みの、わかりやすい負の側面だ。



一方で、これもまた厄介なのだが、実はそういう悪質な「出会い系サイト」も、悪質とはいえないようなものになってきている。

それはなぜか、「アフィリエイト」の件と同じく、儲かってるが故にお金を使えるからである。



まともなマッチングアプリ……「pairs」や「Omiai」など、「まともな男女の出会い」を志向しているサービスがまずやることは、女性ユーザーを集めることだ。

女性ユーザーが使ってくれさえすれば、男性ユーザーは自然と集まってくる。

やはり自由な恋愛市場では、男性より女性のほうが立場が強いからだ。

【出会い】マッチングアプリのおすすめを比較ランキングで紹介【厳選】 | 恋愛シンポジウム

ここで見た意見だが、例えば「Poiboy(ポイボーイ)」などは、一見バカみたいなアプリに見えるが(私もそう思っていた)、女性ファーストで使えるという点では、それなりに考えられたアプリなのだと思う。

イケメンの写真を左右にフリックして、気になる男子を「ポイ」できます。
そのコンセプトから、発表されたときは顰蹙(ひんしゅく)を買い、「何を馬鹿なことを」「こんなものに登録する男性がいるのか」と口々に非難されました。

しかし、そのイメージとは裏腹に、女性のニーズをしっかり捉えたかなりまともなサービスです。

というのも、既存のマッチングアプリでは、「女性はアプローチを待つもの」という文化が出来上がっていて、女性は恥ずかしくて自分からアプローチしにくいし、登録するなり大量の男性から「いいね!」が来てぐったり疲れてしまいます。

だからこそあえて、男性からのアプローチを禁止して、女性側から選びやすいサービスを作ったのです。
マッチングサービスにおいて重要なのは女子であり、その女子が使いやすいというコンセプトのサービスになっています。

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もっとも重要なことは、「女性が使おうと思うサービスであること」。

ゲームアプリなどと違って、マッチングアプリは「使っている他のユーザー」が大事なので、まずそれを考えるのだ。

女性向けメディアに大量の広告を打つことから始めなければならない。

よって、広告費で殴り合うみたいな勝負になる。


そして、アコギな方法で金を稼いだ出会い系業者は、女性誌にたくさん広告を打てる。

また、「キャッシュバックシステム」というものがあって、女性側は出会い系サイトを長く使うと金品に交換できるポイントを貰えるのだ。

つまり、素人のサクラみたいなもの。

こうやって、サクラのみならず、素人の女性もサービス内に呼び込んでいる。



「プロフィール閲覧」や「メッセージ」に課金させるビジネスモデル自体は変わっていないが、まあ露骨なサクラだけじゃないという形になっている。

女性ユーザーも普通にいて、イケメンは金持ちなどは普通に出会えるようなサービスになっているからこそ質が悪いのである。

割り切った出会い目的であれば、普通に使うメリットはあると思わせるところまで来ている。



もちろん、キャバクラの雑誌の広告で知ったり、キャッシュバックシステムに釣られてくるようなユーザーを相手にしても仕方なく、まともな恋愛をしたいならまともなマッチングアプリを使うべきだろう。

マッチングアプリがまともなサービスかどうかを見分ける方法は、収益モデルに注目すれば簡単だ。


従量課金 → サクラなどがいる詐欺サービス

定額課金 → 良心的にやろうとしている


と見ておけばいいだろう。

まあ、そういうテクニカルな判断基準よりも、もっとなんというか、「常識的に考える」みたいなことが必要なのだけどね。

それすらできない男が多いからこそ、悪質な「出会い系」が蔓延るわけだが。