経済人

経済やウェブやゲームなど、気になることを書いていくつもりです。

「死にたい」という検索ワードで第1位をとった「welq(ウェルク)」というメディアが許しがたい

私はこのブログを3日前に始めた。
他のブログなどを見ると、半年くらいは1日に100人も人がこないとか、そういう話がよくある。

はてなブログは、営業マンのようにスターをつけあって自分のブログに導入したり、「はてなブックマーク」を積み上げてニュースなどに乗せるなど、色々な流入のチャネルをプラットホーム側が準備してくれている。だから、初心者がブログをやるにははてなブログがよいらしいのだ。

私もはてなブログでブログを始めてよかったと思っている。

ここ3日のPV(ページビュー)数

はてなブログには、「アクセス解析」という機能があって、自分のブログにどれだけの人が来るか見えるようになっている。ここ3日のページビューはこんな感じだった。

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なぜまだ2つの記事しか書いていない私に、ここまでの流入があるのだろうか?

一つ目は引用で、二つめは検索流入だ。

引用と検索から当ブログに人が来た

私が最初に書いた記事が、あるブログに引用された。

調べてみると、濱口桂一郎氏という学者さんらしい。
恥ずかしながら彼の本は未読だが、これを機会に読んでみようと思っている。


もう一つの検索流入は、「性の喜びを知りやがって」おじさんだ。

話題になっているトピックなので、「性の喜びを知りやがって」という検索などから本ブログに人が来たのだと思う。

やはり「検索」から来る人が多い

頑張っているタイプのネット企業は、「もうGoogle検索なんて何も信用できませんよ〜」「これからはインスタ検索の時代っすよ〜」みたいなことを言う人が多いが、なんだかんだで多くの人が検索エンジンを使用していることがわかった。
引用と違って「検索」は、その場限りではなくコンスタントに流入があるのだ。(性の悦びブームが続いているというのも大きいのだろうが。)

だからこそ、「SEO会社」なるものがあるくらい、SEOはブログ運営において重要な技術なのだろう。
アフィリエイターは、「保険」などと検索する人に向けて、なるべくトップに表示されるようにSEO対策を施し、それが成功すれば生活していけるだけのお金が手に入る、という商売だ。

「死にたい」の検索でトップをとったWelqの最悪な記事

これに関して、詳しくはこれを読んでみて欲しい。

ウェルクという、DeNAのキュレーションメディアが、「死にたい」というワードで検索のトップに表示されたらしい。
SEOには、「被リンク」というものが重要で、本来ならこのブログでもリンクしたいのだが、そうすると結果的に相手に被リンクを与えて支援してしまうことになり兼ねない。(被リンク目的で、わざと人の怒りを買うような記事を書くやり方を「炎上商法」などとも言う。)

だから、少し卑怯だと思うが、問題にしているウェルクの「死にたい」の記事へのリンクは貼らないことにする。(これはルール違反なのだろうか?もしそうなら指摘してほしい。)

気になる人は、「死にたい」と検索しさえすればすぐに見つかるので、見てみるといい。

「ウェルク」の死にたい記事を読んで思ったこと

まず、率直にSEO的な部分を見ると、非常に参考になった。
「こういう文章の書き方をすれば検索で上位に表示されるのか……」というものに溢れていた。というより、SEO対策は全般的に、気になったワードでトップに表示されるブログやサイトを参考にすればいいという当たり前のことに気づいた。

しかし、内容自体は最悪だ。
「死にたい」と検索して来る人が、どういう思いで検索エンジンに文字を打ち込むのだろう……という人間として当たり前の感情が欠如している。
ウェルク死にたい記事の内容は、人を焦らせるような文言で、そのあとアフィリエイト提携している転職サイトに誘導するというものだった。追い詰められた人をさらに追い詰めるような内容で、メディアに携わっているというこだわりはおろか、倫理観すら見られない。
やはり、DeNAなんぞは球団持って威張っていても、ぱっと出の三流企業だと言うことだろう。こういうことを平気でやってしまう底の浅さは嘆かわしい。ウェブ系にはありがちなことなのだけどね。

ウェルクに対抗するために何をすればいいのか?

私も、イラついてきたから、「死にたい」というワードで上位表示される、アフィリエイトなどがまったくない、読者に寄り添った記事を書いてみたい。
そういう形で、最低のメディアに戦いを挑むのは、面白そうだ。すでに数多くのブロガーやアフィリエイターが、同じことをして敗れたという可能性もあるが。

勝算はほとんどない。私はブログなど3日前に始めたまったくの素人であり、倫理観の壊れたプロが行う無慈悲なSEO対策に勝つことはできないだろう。それでも、この戦いは挑んでみることに価値があるのだ。